INTERVIEW
インタビュー
ソーシャル・データサイエンス学部・研究科の魅力
ソーシャル・データサイエンスは新しい学問です。明確な定義はありません。広い意味でデータを扱い、ヒトや社会の理解を目指す研究は全て当てはまると思っています。また、「今後どのような方向に発展していくのか?」は未知数です。教員・研究者や学生一人ひとりが自分の興味のある問いを追求していく中で見えてくるのだと思います。新しい学問領域を作っていくことができるのが、ソーシャル・データサイエンス学部・研究科の大きな魅力だと感じています。
ソーシャル・データサイエンス学部・研究科で進めたい教育・研究
ランチに何を食べるか?宝くじは買うべきか否か?給料は貯蓄に回すべきか?どの銘柄に投資すべきか?など、我々の人生は意思決定の連続です。私の興味は、そのような意思決定を支える「脳の情報処理の仕組み」にあります。ヒトの意思決定はどのような計算過程により生み出されているのでしょうか?ヒトと人工知能(AI)の意思決定を支える情報処理はどの程度似ているのでしょうか?意思決定を支える脳計算という観点から精神疾患を理解することは可能でしょうか?ソーシャル・データサイエンス学部・研究科の先生がたや学生さんと議論することで、これらの謎に迫りたいと思っています。
■学部ゼミナール紹介
私の学部ゼミナールでは、脳科学と機械学習・人工知能、経済学の学際的融合研究を行います(例:神経経済学、計算論的精神医学など)。一橋大学に新たに導入されたMRI装置を使った脳機能計測実験とそのデータ解析なども行う予定です。特に予備知識は必要ありませんが、学部1・2年次で「AI入門」や「実践的機械学習II」などの授業を履修しておくとよいかと思います(必須ではありません)。
■学部ゼミナール紹介
私の学部ゼミナールでは、脳科学と機械学習・人工知能、経済学の学際的融合研究を行います(例:神経経済学、計算論的精神医学など)。一橋大学に新たに導入されたMRI装置を使った脳機能計測実験とそのデータ解析なども行う予定です。特に予備知識は必要ありませんが、学部1・2年次で「AI入門」や「実践的機械学習II」などの授業を履修しておくとよいかと思います(必須ではありません)。
CLASS
担当授業科目
- 実践的機械学習Ⅱ
- 応用人工知能
- PBL演習B
- (院)認知社会シミュレーション
RESEARCH
研究内容
社会科学で扱うテーマの多くは人々の選択や意思決定から生じる現象です。例えば、モノの価格は「あれを買う」、「これを売る」という人々の選択の帰結として決まります。私の研究室では「人々の選択や意思決定を支える脳の情報処理過程」の解明を目指し、神経科学、経済学、情報科学(機械学習・人工知能)など様々なアプローチを融合させた学際研究を行っています。また、意思決定の脳情報処理という観点から精神疾患(うつ、強迫性障害、ギャンブル依存症など)の理解を目指す計算論的精神医学の研究にも取り組んでいます。その他にも、脳科学の応用としてニューロ・マーケティングなどの研究も行なっています。
キーワード
- 神経経済学
- 社会脳科学
- 計算論的神経科学
- 計算論的精神医学
- ニューロ・マーケティング