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一橋大学 ソーシャル・データサイエンス学部・研究科

FACULTY

教員紹介

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ウ・ユジン YUJIN WOO
ソーシャル・データサイエンス研究科 准教授
専門分野
政治学方法論
計量政治学
INTERVIEW

インタビュー

ソーシャル・データサイエンス学部・研究科の魅力
一橋大学の中での「ソーシャル・データサイエンス」という立ち位置が、この学部・研究科の最大の魅力に繋がっていると思います。一橋大学は伝統的に社会科学の発展を推進してきました。ソーシャル・データサイエンス学部・研究科は、この大学全般の学術的強みを元に、これからの時代が必要とする「各分野でのデータとシステムの開発・分析に貢献できる人材」を育成することを目標としています。ソーシャル・データサイエンス学部・研究科での様々な授業はもちろん、大学内での他学部の授業への活発な参加を通して、学生一人一人の関心分野に沿った学術的・方法論的知識を構築できる場だと思っています。このような理念・目的が「ソーシャル」という表現に込められており、この学部・研究科の魅力を表していると思います。
ソーシャル・データサイエンス学部・研究科で進めたい教育・研究
社会の問題の本質を見抜き、その根本的な原因や対策を徹底的に追究する能力は、大学内だけでなく、今後社会を生き抜く上で必要不可欠だと思います。そして、この能力を学生の皆さんに得て頂くために努力を惜しまないのが教育者としての義務であると強く信じています。私は、教育と研究に隔たりはないと考えています。社会科学の分野はまだ解決されていない謎に満ち溢れており、新しい議論や方法論も次々と登場しています。このような状況を踏まえた上での日々の学術的研究こそが、最新かつインタラクティブな授業を行うための鍵になると思っています。同時に、学生のみなさんと社会科学の理論について議論したり、トピックに沿った適切なデータや分析モデルを追求したりすることで、社会科学を包括的・学際的に捉える上でのユニークな解釈や視点を発見することができると期待しています。

■学部ゼミナール紹介
私の学部ゼミナールでは、「国内・国際政治イベントの原因と影響」というテーマを主に扱います。このテーマについて学んでいくうえでは、定量的方法論(quantitative methodology)、政治学、国際政治学への全般的な知識が重要です。そのため、私の学部ゼミナールに興味のある方は、学部1・2年次で、「回帰分析I、II」「国際政治とDS」「政治学とDS」などの授業を履修しておくとよいかと思います。
MESSAGE
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MESSAGE
学生へのメッセージ
ソーシャル・データサイエンス学部・研究科に興味を持ってくださっている学生のみなさんは、データを活用して社会の様々な現象や問題を読み解いていくことを一つの目標にされていると思います。この学部・研究科では、みなさんの研究テーマに沿って、取り組んでいる研究分野がどのような学術的発展を遂げてきたのか、データがどのように扱われいかなるデータ分析がなされてきたのか、さらに研究テーマを追求するための適切なデータの選択方法や分析モデルの構築などについて、一緒に考えていきたいと思っています。

データサイエンスの多方な最新技術・手法をリードしている教員や、ある学問の専門分野をデータで解析している教員など、様々な「データサイエンス」と「社会科学」の融合の形に接することが出来ると思います。自分の興味に合ったアプローチの仕方を見つける為にも、是非多くの教員と話すように心がけて欲しいです。
CLASS

担当授業科目

  • 回帰分析Ⅰ
  • 計量政治学
  • 政治学とデータサイエンス
  • (院)政治学の実証分析
RESEARCH

研究内容

近年、国境を越えた人の移動が加速しており、アメリカやヨーロッパ諸国では移民・難民は政党の方針を左右する重大な争点になっています。アジア諸国でも、少子化問題や隣国での紛争により、外国籍の人々の受入れをより真剣に捉えるようになりました。

このような世界情勢の認識に基づき、私は受入国の市民がもつ移民・難民に対する姿勢、受入国政府の採る移民・難民政策の決定要因、また国内世論と移民政策の関係性に焦点を当てた研究に取り組んでいます。特に、一つの国や複数国で採取したサーベイ実験データを分析することで人々の政治的価値観や移民・難民に対する感情がどのように変化するのか、そして国際比較可能な観察データを用いて国ごとに異なる政治的要因(政治体制など)や歴史的背景(国家の概念など)が移民・難民政策にいかなる影響をもたらすのかについて、研究を進めています。
キーワード
  • 政治学
  • 計量政治学
  • 国際政治論
  • 国際政治経済学
  • 移民・難民研究
TOP FACULTY ウ・ユジン