お知らせ
Kanekyo Corporationとの社会課題解決に向けたインパクト基金への連携協議を開始しました
国立大学法人一橋大学 大学院ソーシャル・データサイエンス研究科 七丈直弘教授(所在地:東京都国立市、以下「一橋大学」)とKanekyo Corporation(所在地:東京都千代田区、代表取締役:金子 匡俊、以下「Kanekyo」)は、国内の社会課題解決に資する新たなインパクト基金構想への連携協議を開始しました。
本協議は、少子高齢化、地域格差、人材のミスマッチ、気候変動など、日本が「課題先進国」として直面する複雑な社会課題に対して、学術と民間の力を結集して取り組むことを目指すものです。
Kanekyoが推進する本基金構想は、研究助成、奨学金プログラム、スタートアップ支援等を通じて、先端技術の研究、教育、企業支援による新規事業創出や人的資本向上を実現する新しい産学連携モデルの確立を目指します。
1. 連携協議の背景と目的
日本国内では多くの複雑な社会課題が顕在化しています。少子高齢化、地域格差、人材のミスマッチ、気候変動、外国人労働者の受け入れなど、これらの課題は先進国共通の構造的な問題でもあり、日本は「課題先進国」として、対応策の構築が諸外国にとっても先行事例となり得る状況にあります。
Kanekyoは、こうした国内課題への対応を通じて社会的インパクトを生み出すことを目的に、民間主導による新たな基金構想を推進。一橋大学はその趣旨に賛同し、学術的な連携協議を開始するに至りました。
2. 基金構想の概要
(1)目的:本基金は、日本社会が直面する様々な課題に対して、学術研究と教育、起業支援を通じた解決策を提供することを目指します。先端技術の研究開発を促進するとともに、その成果を迅速に社会に実装する仕組みを構築し、次世代を担うイノベーション人材の育成と新規事業創出の両面から、持続可能な社会の実現に貢献します。
(2)主な活動内容:本基金構想では、先端研究への資金提供を行う研究助成プログラムを実施するとともに、次世代を担う人材育成のための奨学金制度を運営します。また、社会課題の解決に挑戦するスタートアップ企業の支援・インキュベーション機能を提供し、大学と企業の知見を結びつける産学連携プラットフォームを構築することで、研究成果の社会実装を促進します。
(3)特徴:本構想は、先端技術を有する研究室、研究者、学生と企業との接点を幅広く構築する、これまでにない新しい産学連携モデルとして確立を目指します。
3. 両者のコメント
(一橋大学大学院ソーシャル・データサイエンス研究科 教授 七丈 直弘)
一橋大学大学院ソーシャル・データサイエンス研究科では、データサイエンスの先端研究と社会課題解決の架け橋となる人材育成に取り組んでいます。今回のKanekyoとの連携協議は、学術研究の知見を社会実装につなげる重要な機会となります。本構想を通じて、持続可能な社会の実現に向けたデータ駆動型アプローチをさらに加速させ、次世代のソーシャルイノベーターの育成にも貢献していきたいと考えています。
(Kanekyo Corporation 代表取締役 金子 匡俊)
Kanekyoは設立以来、資本を活用した社会的価値の創造を目指してきました。日本が直面する社会課題は、従来の枠組みを超えた新たなアプローチが求められています。一橋大学との連携により、学術的知見と実践的なビジネスアプローチを融合させた独自のインパクト創出の仕組みを構築し、課題解決と経済成長の両立を目指してまいります。
4. 今後の展望
本構想は、教育・研究機関と民間企業が連携し、大学に蓄積された先端的な研究知見や、社会課題に挑む次世代人材との新たな接点を創出するプラットフォームとなることを目指します。今後、具体的な運営体制や支援プログラムの詳細について協議を進め、2025年度中の本格始動を予定しています。
本構想の詳細および今後の具体的な活動内容については、準備状況に応じて随時ご案内いたします。
【本件に関するお問い合わせ先】※[at]を@に変更してください。
一橋大学大学院ソーシャル・データサイエンス研究科 研究・社会連携担当
Email: sds-res[at]ad.hit-u.ac.jp
TEL: 042-580-9203
Kanekyo Corporation 広報
Email: pr[at]kanekyo.com
TEL: 03-6271-9135
■一橋大学大学院ソーシャル・データサイエンス研究科の概要
一橋大学大学院ソーシャル・データサイエンス研究科は、社会科学の総合大学としての伝統を持つ一橋大学において、社会科学とデータサイエンスを融合させた新しい研究科です。統計学やAI、プログラミングなどのデータサイエンス技術と、商学、法学、経済学、社会学などの社会科学の知見を組み合わせ、ビジネス革新や社会課題解決に貢献できる高度専門人材の育成に取り組んでいます。七丈直弘教授をはじめとする多様な教員陣による実践的な教育と研究指導体制を整え、博士課程が2025年にスタートしています。
■Kanekyo Corporationの概要
2016年に設立されたフィナンシャルアドバイザリー会社で、資本を活用した社会的価値の創造を目指し、ESGやインパクト投資の推進に取り組んでいます。責任ある投資の国際的枠組みであるPRI(責任投資原則)にも署名しています。
・名称:株式会社金匡(Kanekyo Corporation)
・所在地:東京都千代田区丸の内2丁目3−2
・代表者:代表取締役 金子 匡俊
・ウェブサイト:https://kanekyo.co.jp/